化粧下地を選ぶとき何をポイントにして選んでいますか?価格、肌質、肌悩みなどそれぞれあると思います。化粧下地のカラーや質感で、全くの逆効果になってしまうこともあります!自分にあった化粧下地の選び方を探して効果を存分に発揮させましょう!
化粧下地を使いこなしたい
ファンデーションでシミや毛穴を隠そうとしても、うまく隠すことができず、つい厚塗りになってしまうことってありますよね。
時間が経ってファンデーションが浮いてきたり、よれたりと外で化粧直しをするのにも限界があります。化粧下地を上手に使いこなして、できればファンデーションは薄づきに仕上げたいと言う人が多いようです。
化粧下地も悩み別にたくさんの種類が販売されています。自分にあった化粧下地を見つけて上手に使いこなすヒントをご紹介します。
化粧下地の基礎知識
化粧下地とは
化粧下地は基礎であるスキンケアの後に顔に付けます。顔の色むらやくすみなどカバーし、均一に肌を整えてくれます
洗顔→化粧水→美容液→乳液→日焼け止め→化粧下地の順番になります。化粧下地の後に塗るファンデーションの効果を、より発揮できるようにする下地です。
化粧下地の役割
化粧下地にはメイクに欠かせない重要な役割がいくつかあります。
・毛穴やシミをカバーする。
・ファンデーションの密着をよくする。
・肌の色むらを均一にする。
・肌のキメを整える。
・毛穴にファンデーションが落ち込むのを防ぐ。
・メイク落としの際にメイクを落としやすくする。
BBクリーム、CCクリームとの違い
BBクリームとは「Blemish Balm」のことで、Blemish(ブレミッシュ)、欠点や傷を補修するクリームという意味です。
本来はピーリングなどによる皮膚へのダメージを改善し鎮静、保護する目的で作られたクリームでした。しかし、BBクリームには高い保湿機能や再生機能があることから、下地やファンデーションとして使用できるように開発されました。
CCクリームはBBクリームをもとに、カラーコントロールに優れた商品として進化したものです。BBクリームのような正式名称はなく、化粧品メーカーが付けたネーミングです。
“COLOR CONTROL”や“COMPLETE CORRECTION”と言ったようにメーカーにより異なります。化粧下地との違いは、ファンデーションと化粧下地がひとつになっているところです。
BBクリームは化粧下地、日焼け止め、ファンデーションがひとつになったもので、CCクリームは化粧下地とカラーコントローラー、ファンデーションがひとつになったものです。
ファンデーションを含まず、化粧下地とカラーコントローラーだけのCCクリームもあります。この場合にはファンデーションを重ねる必要があります。
化粧下地の種類
リキッドタイプ
リキッドタイプの化粧下地は使い心地が軽く伸びも良いのが特徴です。メーカーによっても異なりますが、肌に均一に伸ばすことができ、さっぱりとした使い心地のものが多くあります。
汗や皮脂にも比較的強いものが多く、化粧崩れを防いでくれます。保湿性にも優れ美容液成分が配合されているものが多いです。
クリームタイプ
クリームタイプの化粧下地は濃厚で保湿性に優れているのが特徴です。カバー力も高いものが多く塗りすぎてしまうと、厚塗りになってしまうこともあります。
美容液成分、保湿成分が豊富に含まれている商品が多いのも特徴です。くすみ、毛穴、色むらをカバーしたい人には向いています。カラーコントロール機能にも優れているもが多いので、顔の色むらをなくし明るい肌に見える効果もあります。
ジェルタイプ
ジェルタイプの化粧下地はみずみずしい使い心地が特徴です。化粧水を肌に付けたような、うるおいを感じられるものが多くあります。
化粧下地の中でも、スキンケアしているような使い心地の化粧下地です。UVカット、色むら補正などもでき、肌にツヤが出る仕上がりになります。素肌感覚でいたい人に向いています。
ムースタイプ
ムースタイプの化粧下地は容器から出したときに、ふわふわ濃密なムースで出てきます。容器を良く振ってから使うタイプが多いです。
顔に載せるとシュワシュワと浸透していく感じです。ベタつき感や重さを感じない軽い使い心地です。肌に密着するとサラっとした肌になるものが多いようです。スポンジを使用して付けるとより早く、均一に仕上げることができます。
肌質別 化粧下地の選び方
乾燥肌の化粧下地の選び方
乾燥肌の人は肌の油分と水分が少ないのが特徴です。乾燥肌の人の化粧下地選びポイントを見てみましょう。
・保湿効果が高いもを選ぶ。
・美容液成分が多く配合されているものを選ぶ。
・紫外線カット効果が高いものは避ける。
乾燥肌の人は基礎化粧品でも保湿に優れたものを選んでいると思いますが、化粧下地も同じです。できるだけ保湿効果の高いもの選ぶようにしましょう。
また、美容液成分も多く含まれているほうが、化粧下地を塗りながらスキンケアができますので、ここにも注目です。
乾燥は紫外線を多く浴びてしまうことでも進んでしまいますが、紫外線カット効果の高いものはどうして、乾燥しやすいものが多いです。最近では美容液成分や保湿効果を掲げている、紫外線カット商品もありますがそれでも乾燥しがちです。
1日中、屋外で強い紫外線を浴びるということがないのであれば、実はそれほど高い紫外線カットは必要ありません。
紫外線カットでよく目にするSPFやPAという表示は、肌を紫外線から守る指数や効果を表したものです。SPFは日焼けによる炎症を起こす紫外線UV-Bを防ぐ効果を表したもので、SPFの数値が高いほど乾燥し、肌への負担が大きいです。
PAは、UV-Aを防ぐ効果があります。UV-Aは肌老化の原因になる紫外線です。PA値には、PA+~PA++++まであり、+が多いほど効果が高いことを表しています。日常生活ではSPF15~20、PAは++あれば十分だと言うことです。
脂性肌の化粧下地の選び方
脂性肌の人は肌の水分量と油分量が多く、皮脂分泌が活発なことが特徴です。脂性肌の人の化粧下地選びにはテカらないことが重要です、ポイントを見てみましょう。
・保湿効果の高いものを選ぶ。
・紫外線カット効果に優れたものを選ぶ。
・油分が多いものは避ける。
脂性肌の人は過剰な皮脂分泌の人が多くいます。過剰な皮脂分泌は肌が乾燥していると認識して皮脂を多く出すことにあります。そのため、保湿効果の高いものを選ぶことが重要です。
肌の表面に皮脂が多くあり、それに紫外線が当たることでニキビや吹き出物の原因なりやすくなります。紫外線カット効果の高い化粧下地を選ぶと良いでしょう。
化粧下地には油分が含まれているものが多くあります、脂性肌の人は自分の皮脂だけでも過剰な状態なので、油分はできるかぎり抑えたいところです。そのため、化粧下地は油分が少ないものや毛穴を防いでしまうようなものは避けましょう。
混合肌の化粧下地の選び方
混合肌の人は顔の中でも、乾燥している部分と皮脂が活発に出ている部分が両方あるのが特徴です。比較的水分は少なく、油分が多いことも特徴です。
基礎化粧品から化粧下地選びまで難しいタイプですが、ポイントを見ていきましょう。
・頬の肌状態を基準に化粧下地を選ぶ。
・保湿効果に優れているものを選ぶ。
顔の中でも肌状態が異なる場合には、デリケートな頬の肌状態を基準にすると良いでしょう。Tゾーンに比べ頬や顔の周りのUゾーンは、乾燥しやすので保湿効果に優れたものを選ぶことがポイントです。
Tゾーンは薄めに下地を塗り、何も付いていないスポンジなどでしっかり押さえ、余分な皮脂を取り去り肌に密着させるようにします。
普通肌の化粧下地の選び方
普通肌の人は水分と皮脂のバランスがとれているのが特徴です。このような場合には仕上がりの目的で化粧下地を選ぶと良いでしょう。
・なりたい仕上がりに合ったものを選ぶ。
・紫外線カット、保湿効果があるものを選ぶ。
自分がどのような肌に仕上げたいのか、その肌に近づく化粧下地を選びます。毛穴を隠したいのか、マットな仕上がりを望むのか、ツヤがある仕上がりが良いのかなどです。
水分と皮脂のバランスが整っていても、1日中付けている化粧下地ですのでスキンケア効果があるものを選びましょう。紫外線対策も必ず行うようにしましょう。
敏感肌の化粧下地の選び方
敏感肌の人は何が原因で反応してしまうか分からないので、化粧下地選びも慎重に行う必要があります。
・保湿成分が配合されているものを選ぶ。
・無添加のものを選ぶ。
・紫外線カット効果のものを選ぶ。
・自分の肌に合ったものを選ぶ。
敏感肌に人は保湿を怠ってはいけません。乾燥ぎみに肌が傾くと過剰に敏感になる傾向があります。配合されている成分にも注目し、コラーゲン、セラミド、グリセリン、スクワラン、レシチンなどが配合されていると保湿効果があると言われています。
敏感肌の人は紫外線も刺激になりますし、紫外線により肌の乾燥が進みますので紫外線カット効果のものを選ぶようにしましょう。その際、紫外線カット効果があまり高いものを選ぶと、肌への負担が大きいので注意しましょう。
できるだけ無添加のものを選ぶようにしましょう。敏感肌の人は初めて使う際には、頬の外側の目立たない部分に、少量だけ使用し1日ぐらい様子を見るようにすると良いでしょう。
肌色・状態別 化粧下地の選び方
青白い肌
肌の色が白い人は血色が悪く見えることもあります。肌の白さを邪魔せずに顔色を良く見せるには、ピンク系の化粧下地が良いでしょう。
内側から血色の赤身が肌に透けて見えるような、明るいピンク系の肌に仕上げることが出来ます。特に目の下などは、肌が白い人は青白く見えてしまうので、顔全体にピンク系の下地を塗ることで色むらを均一に整えることが出来ます。
また、オレンジベースの化粧下地も、青みがかった白肌の人には向いています。温かみのある肌トーンに仕上げてくれます。
黄色い肌
日本人で1番多い肌の色と言われている、黄色みを帯びた肌色ですが、くすんで見えやすい傾向にあります。
黄色い肌の人には、イエローベースの化粧下地が肌のくすみを取り去ってくれます。また、グリーンベースの化粧下地でも肌のくすみを抑えることができます。
黄色い肌の人は、目の周りや口の周りなど窪んでいる部分が特に黄色みが強く見え、くすんだ顔色に見えます。丁寧に窪み部分にもしっかりカラーコントローラーを塗るようにしましょう。
日焼け肌
日焼けをして肌が小麦色や黒く見える人には、グリーンベースの化粧下地が良いでしょう。グリーン系の化粧下地は肌の色を明るく見せる効果があります。
他にはパープルベースの化粧下地も日焼け肌を透明感ある、明るい肌に見せてくれる効果があります。
また、肌にツヤを出す効果もあるので、黒くてもくすんで見えてしまう人にはおすすめです。グリーンベースの化粧下地は顔全体に同じ量だけ塗ってしまうと、白浮きして見えることもありますので薄く中心から外側に伸ばすように塗るのがポイントです。
赤みや吹き出物がある肌
顔に吹き出物ができていたり、赤みがある場合には、低刺激のもを選ぶのも重要です。ニキビなどは付けるものによっては悪化してしまうこともあるので、専用のものを使用すると良いでしょう。
顔の赤みを隠すにはグリーンベースの化粧下地が向いています。部分使いすることで白浮きを軽減できます。赤みが強くない場合にはイエローベースの化粧下地でも、抑えることが出来ます。
イエローベースの化粧下地を広い範囲に使用し、特に赤みが強い部分にグリーンベースの化粧下地を使用しても良いでしょう。
黄色みが強くシミやくすみがある肌
顔全体が黄色く見えシミやくすみも気になる人には、イエローベースの化粧下地が向いています。イエローベースの化粧下地はくすみを取り去り、明るく見せる効果があります。
イエローベースの化粧下地は顔全体に塗っても、特に浮いてしまうこともなく小鼻やシミ、目の下のクマなどの部分使いにも適しています。
日本人の肌を1番、健康的で明るく見せてくれるカラーですので、特に目立った悩みがない時でも使用できます。
シミ、そばかすがある肌
シミやそばかすを隠すのにはイエローベースの化粧下地が向いています。特に気になるシミに部分使いすることもできます。
顔全体に塗って、それでも目立ってしまうようなシミやそばかすには重ね付けをしても効果的です。逆に顔全体はくすんでいないという人は、そばかすの目立ちやすい頬骨の付近だけに塗ることで効果的に隠すことが出来ます。
くすみや色ムラ、クマがある肌
くすみや色むらにも、顔全体のカラーや印象で適しているものが変わってきます。
・肌が茶色くくすんで見える人にはオレンジベースの化粧下地が向いています。
・肌が黄色くくすんで見える人にはグリーンベース、パープルの化粧下地が向いています。
・肌トーンは普通で全体にくすみがある人にはイエローベースの化粧下地が向いています。
化粧下地の塗り方とポイント
化粧下地を塗る順番について
化粧下地はどのタイミングで塗るのが良いのか、分からないと言う人も多いようです。化粧下地を塗る順番を見ていきましょう。
1.洗顔
2.化粧水
3.美容液
4.乳液
5.日焼け止め
6.化粧下地
7.ファンデーション
化粧下地は日焼け止めの後に塗るのが、正しい順番となっています。その前のステップは重要です。化粧水でしっかり保湿し、美容液で美容成分を肌に届け乳液で蓋をします。
日焼け止めでしっかり紫外線対策をし化粧下地を塗ります。保湿や保護などがきちんとできていないと、化粧下地もファンデーションも肌にきれいに付きませんので丁寧なケアの後、付けるようにしましょう。
適量を守る
化粧下地は塗りすぎると顔が白く見え浮いてしまうことがありますので、適量を守るようにしましょう。化粧下地の適量は基本的にはパール粒大となっています。メーカーにより異なる場合もありますので適量を確認することが大切です。
手の甲に1度出し、目で量を確かめるようにしましょう。多く出過ぎてしまったときにも、もったいないからと言って全部塗ってしまうようなことは避けましょう。
塗り方のポイント
塗り方のポイントは顔の5点に少しずつ化粧下地を乗せることです。
・おでこ
・右頬(頬骨の1番高い位置ぐらい)
・左頬(頬骨の1番高い位置ぐらい)
・鼻先
・アゴ
化粧下地を伸ばす際には、中指と薬指を使って伸ばします。2本の指の第二関節ぐらいまで化粧下地を付けます。
顔の外側に向かってスーっと伸ばすように化粧下地を塗っていきます。アゴは下に向かって伸ばすように塗ります。首との境目もきれいに伸ばすように広げます。
鼻の周りや小鼻は下から上に向かって伸ばします。化粧下地が溜まりやすい場所は指の先で伸ばすとヨレにくくなります。
最後に指に残った化粧下地を瞼に付けていきます。瞼は皮膚が薄く、よく動く場所などなので厚塗りは避けましょう。薄く塗るのがポイントです。
伸ばし方のポイント
化粧下地を伸ばす際には指で伸ばしても、もちろん良いのですがスポンジやブラシを使って伸ばす方法もあります。スポンジを使って化粧下地を塗ると、余分な化粧下地をスポンジが吸い取ってくれ、肌への密着も早くなります。
化粧下地を塗った直後は、肌表面に浮いている化粧下地があり、時間を置かなければファンデーションを塗ることができなかったり、待たずに塗ってしまいヨレてしまうことってありますよね。そういったことを防ぐことが出来ます。
ブラシを使って化粧下地を塗ると、薄づきで均一に伸ばすことができます。化粧下地専用のブラシも販売されています。平型のブラシで毛先を使えば細かい部分を塗るのも簡単です。
しっかりと馴染ませる
化粧下地は指で塗っても、スポンジやブラシで塗っても、塗り終わった後のひと手間で化粧崩れに大きな差が出ます。
それはスポンジを使って丁寧に馴染ませることです。スポンジはいろいろな形や大きさのものが販売されていますが、馴染ませるのにおすすめのスポンジは角と面の両方があるものです。
小鼻の周りなどは角があるスポンジを合わせて、ポンポンと叩くように馴染ませます。面の広い部分はおでこや頬などの広い部分に当て、そっと抑え込むように馴染ませます。
化粧下地を馴染ませるだけでなく、次に塗るファンデーションの密着を良くする効果もあります。皮膚表面の余分が皮脂が吸い取られることで、ファンデーションの密着が良くなります。
綺麗に仕上げるコツ
化粧下地をキレイに仕上がるには薄めに塗ること。そして力を入れないことがポインです。厚く塗ってしまうとカラーによっては、逆にくすんで見えたり、顔全体が白浮きして見えたりしてしまいます。
力を入れて塗ると見た目には塗れていないように見え、厚塗りになる原因になります。また、強く肌を擦ってしまうと肌トラブルの原因になります。
動きが多い目元や口周りは特に薄く、優しく塗ることが大切です。動きが激しい場所はヨレやすいので、薄く塗り丁寧に馴染ませることが大切です。
まとめ
肌悩みをファンデーションで必死に隠している人は多く、そういった人はファンデーション選びには慎重ですが、化粧下地でかなり仕上がりに差が出ることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
スキンケアも含め、実は表面に見えているものよりも、ベースが完璧に整えられていれば現代の優秀なファンデーションでしたら、それなりに仕上がるのではないでしょうか。
まずはスキンケアで健康でうるおいのある肌を目指し、化粧下地でベースを作り上げ、最後に薄くファンデーションで仕上げるのが理想と言えそうです。