地方によって顔つきが違うのは気づいている方も多いと思います。旅行好きで各地の顔をたくさん見てきた方なんかは、顔を見ただけでその人の出身地を察することができることもあります。それほど顔は地方によって特徴が表れるものなのです。

どの地方に住む女性が美人かをランクづけされることも多いですが、決まって1位にランクインするのが博多美人。
○○美人という言葉には、その地方に対する憧れを含んだ響きがあり、テレビや職場で見かける美人とはまた違った魅力があります。
地方美人の代名詞ともなっている博多美人の美しさの理由と、圧倒的な魅力の秘密をご紹介します。

博多美人ってどんな人?

博多は九州一の人口規模の都市である福岡の中心的地域で国内外からの旅行者も多いです。博多に行ったことのない方も博多美人というとなんとなくイメージできるのが不思議ですよね。博多美人とはどんな人なのかを見ていきましょう。

博多美人とは

博多とは、福岡県福岡市博多区のことですが、昔から博多という地は、だいたい那珂川と御笠川に挟まれた地域をそう呼んでいるようです。博多美人という言い方は、かなり昔から聞く表現ですが、博多には美人が多く、日本では美人が多い街ランキングの1位だそうです。

博多美人とは、博多に住んでいる美人な女性という意味でもありますが、福岡市やその周辺に住んでいる美人を広く博多美人と呼ぶことあるようです。又は、福岡やその周辺に住む女性全体を、尊敬や慕わしさの心を持って、博多美人と呼ぶこともあるそうです。

博多美人は、昔から秋田美人や京都美人と並んで、日本三大美人と言われています。

ザ!博多美人の有名人

身の回りに博多美人の方がいれば思い浮かべてみてください。もしぱっと思い浮かばないようであれば、博多美人の有名人を思い浮かべるとわかりやすいのではないでしょうか。

博多美人の有名人

・蒼井優
・重盛さと美
・篠田麻里子
・椎名林檎
・水野美紀
・潮田玲子

博多出身の有名人はほかにも多くいます。ご紹介したのはほんの一部になりますが、なんとなく博多美人の特徴がつかめましたでしょうか?「端正な顔立ちと涼しげな目元」の博多美人のイメージを広めたのは博多人形だという説がありますが、そういわれれば共通項がある気がしますよね。
博多美人の特徴がつかめた方もまだピンときてない方も、今度テレビなどで観るときは意識してみてはいかがでしょう

博多美人の美しさがズバ抜けている5つの理由

博多の女性がこれほど美しいのにはなにか理由があるに違いありません。
なぜ博多にはこれほど美人が多いのか、諸説ありますがそのなかでも信憑性の高い理由をご紹介します。

理由1:美をサポートする食事

美容にはやはり食生活の影響が大きいと思います。博多地方で良く知られている食べ物には、もつ鍋、水炊き、豚骨ラーメン、とり皮、ホルモン等々色々ありますが、これらの料理も美容を大いにサポートしてくれるそうです。

豚骨ラーメンは聞くからにコラーゲンが豊富な感じがします。しかしカロリーもそこそこ高そうではあります。そこで水炊きやもつ鍋などは低カロリーで豊富な栄養素を沢山摂れるので、きっと博多美人達はこれらを大いに食しているのではないでしょうか。

男性にも勿論お薦めな、ヘルシー美容メニューと言えそうです。

理由2:日照時間は意外に下位

博多美人は色白の方が多いイメージがあります。東北など日照時間の短い県では色白な美人が多いのはよくいわれることですが、福岡はどちらかというと南国のイメージがあり日照時間が長いイメージがありますよね。でも実際は全国的には下のほうで、これが色白の一因になっている可能性もあります。

・日照時間ランキング:47都道府県中福岡は32位

博多と同じように秋田など日本海側の地方では色白の美人が多いとされます。

理由3:ハイレベルな美意識

美容にをどれくらい意識しているかは美人をつくる条件として大きいです。
博多美人の美容に対する意識が高いことを示すものとしては、公益財団法人福岡アジア都市研究所が、福岡の女性10万人あたりの美容室やネイルサロンの数を神戸、横浜と比べた2007年の研究があります。

女性10万人あたりの店舗数
・ネイルサロン:横浜の約1.8倍、神戸の1.5倍
・エステティックサロン:横浜の2.1倍、神戸の1.5倍
・美容室:横浜の1.6倍、神戸の1.3倍

美容関係の店舗が多いのはそれだけ需要があるということです。また、店舗がところどころにあることで、目につく機会も増えるでしょう。日常的に美容を意識しているのが博多の女性を日本一の美人にするポイントです。

理由4:自分磨きへの出費は当たり前

公益財団法人福岡アジア都市研究所の研究ではさらに、花、インナー、シューズ、ソックス、服、コスメなど、美容にどれだけお金をかけているかの研究もされています

女性が美容にかけている平均金額
・福岡:約13万円
・横浜:約11万円
・神戸:約9万円
・全国平均:約10万円

美容にかけるお金は、横浜や神戸、全国平均と比べても高い福岡が高いのがわかります。美しさを維持するにはやはりお金がかかるのは納得のいくはなしです。

理由5:博多女性の誇り

博多と聞けば、有名な博多人形を思い浮かべる人も多いのでは?あの女性は博多人形のように美しいとか、気品があってまるで博多人形を思わせる美しさだ、等という表現も昔から耳にする褒め言葉です。やはり博多の女性は博多人形のイメージに勝るとも劣らないよう、美しくあるべきという誇りが、意識の奥にあるのではないではないでしょうか。

博多美人はどのタイプ?美人の基準こもごも

美人かどうかの判断はあくまで主観的なものですよね。博多美人の魅力を探るには美人の判断基準が大事になってきます。
一度根本的なところから「美人の基準」について考えてみましょう。

美人の顔は平均顔?

「美人の顔は平均顔」といわれていた頃もありましたが、いまではその説は正しくないとされています。バランスがとれていて顔のパーツの形や大きさ、配置が平均値から大きくずれていないのが平均的美人の条件ですが、とびぬけた美人の条件は平均顔からは外れた条件を持っています。
アメリカの心理学者カニングハムの定義した美人の特徴をみてみます。

美人の特徴
・平均顔よりも顔と鼻が小さい
・平均顔よりも目と口が大きい
・あごが鋭くとがっている

いかがですか?これはどちらかというと西洋人タイプの美人の特徴で、博多人形から連想する博多美人にぴったりあてはまるとはいえませんよね。かといって博多美人が平均顔タイプの美人かといわれるとそれも違う気がします。
美人を定義するのは一筋縄ではいかないのです。

美人の基準は環境によって変わる

どんな顔を美人だと感じるかは環境によって変わります。よく引き合いに出されるのが平安美人が現代の美人の基準と大きく違うこと。平安時代には歴史の資料集に出てくる小野小町のような、「しもぶくれで細目のおちょぼぐち」が美人とされていたようですね。

千年のへだたりがあれば美人の基準が変わるのは当然ですが、メイク術が発展した現代ではめまぐるしいスピードで美人の基準が変わります。
また、その人が日頃どんな美人と接しているかによっても美人の基準は変わります。いつのまにか髪型が友達と似てきたということはよくありますよね。

美人の基準を作っている美人
・親しい人美人
・メディアなどで目にする機会が多い美人
・コミュニティのカリスマ的な美人

今できあがっている美人の基準は、個人的な経験の影響が大きいことが理解いただけたかと思います。
「今まで全然美人だと思わなかったタイプが気づいたら美人枠に入っていた」という経験が示すように、美人の基準は経験の影響で絶えず更新されています。

例えば、とりわけ美人と認識していなかった女性が、ある時たまたま皆の為にヒーロー的な事を成し遂げた姿を見てから、輝いた美しい女性に見えてくる場合もあります。それは男性の場合にも当てはあまることですね。

博多美人はどのタイプの美人?

さて、博多美人が世界基準でいわれる美人でも平均的美人でもないとすれば、どういった特徴がある美人なのでしょうか?

実は博多は沖縄や鹿児島と本州の中継地点。それだけではなく歴史的に見ても早い時期からアジア、東南アジアとも交流があった「人種のるつぼ」的なスポットなのです。このことが博多美人をつくった土壌となっているといえるでしょう。
博多美人はさまざまな地域の人がルーツになっているのです。

博多美人のルーツになっている顔の特徴
・沖縄、鹿児島:目や鼻が大きく顔の彫が深い
・本州:目が細く顔が薄い
・アジア:つりあがった目で鼻、口は小さくえらが張っている
・東南アジア:二重でほりが深く地黒

ご紹介したのは一般的にいわれている特徴で、もちろん個人によってはあてはまらない方もたくさんいます。
博多美人の顔のタイプは1つではなく複数のパターンがありますが、各地方の顔の魅力を足し合わせてできたのが博多美人なのです。

博多美人は慣れ親しんだ文化と異文化の要素のどちらも合わさったタイプの美人だといえそうです。親近感がありかつ新鮮な印象を持つレアなタイプなのです。

博多美人は見た目だけじゃない?

「博多美人」は見た目だけを指した言葉ではありません。博多美人の条件で見た目同様に大きいのが気質。
「美人は3日で飽きる」といわれますが、博多美人がこれほど人気があるのはけっして表面だけの美人ではないからなのでしょう。博多美人の気質はどんなものか見ていきます。

博多美人の気質

博多美人は性格美人といわれています。もちろん個人差があり全員にあてはまるとは限りませんが、博多美人の方たちには特徴的な気質がありますのでご紹介いたします。

博多美人の気質
・優しくしなやか
・異性に対してポジティブな姿勢
・気配りできる
・地に足が着いている感あり

亭主関白で有名な九州男児を支るのは普通は骨が折れそうです。自分もきりっとした強さを持っていてしかも気立てがよい博多美人だからこそできる芸当なのかもしれませんね。気質がにじみ出たものが、博多美人独特の美しさとして表れているのです。

瞬間的美人とじわじわくる美人

日本顔学会という日本で髄一の顔研究団体がありますが、ここの設立者でコミュニケーション工学者の原島博氏は美人を3秒美人から30年美人までに分類していて、美人の条件にいかに性格や価値観、ふるまいなどの気質が大切なのかを教えてくれています。

3秒美人から30年美人まで
・3秒美人:街で見かけるような瞬間的な美人
・3分美人:接客業など距離感をもった状態の美人
・30分美人:少し話をして素の表情を見せたときに感じる美人
・3日美人:ある程度接して人生観や価値観も含めて魅力を感じる美人
・3年美人:長い期間親密に接して行動様式や気質も含めて美しいと感じる美人
・30年美人:長年過ごして「この人が一番」と感じさせる美人

3秒美人や3分美人もよいですが、やはり気質も含めて美人といわれるようになりたいものですよね。積極的で機転が利く博多美人は、深くコミュニケーションをとるとさらに美人だと感じられるタイプなのではないでしょうか。

博多美人の魅力の秘密が外見だけじゃなく気質にもあることがおわかりいただけたかと思います。第一印象でのきれいだと思われることも大切ですが、気質が表れてはじめて美しさに深みが出ます。内面の性質が外見ににじみ出ている博多美人は、息の長い美人だといえるでしょう。

博多美人を魅力アップする街のイメージ

あたりまえですが博多美人と他県の美人の違いが、アメリカ人と日本人ほど明確ではありません。「博多美人」という言葉にミステリアスな響きがあるのもこの曖昧さあってのこと。

博多美人は美容にお金をかけていますが東京の女性に比べればそれほどでもないですし、外見や気質にしても総合的な特徴はあれど、個別に並んだときに他県の美人とはっきりとは見分けがつかないのも事実です。

博多美人が「都市伝説」といわれることがあるゆえんもそこにあると思いますが、実はこの都市伝説的な幻想にこそ、博多美人のたまらない魅力が隠されています。
博多美人の魅力の核心に迫ります。

博多美人を魅力アップする立地条件のイメージ

博多美人、京都美人、秋田美人といった日本三大美人や神戸美人など、○○美人のいる都市は共通して歴史的に見て外国にも開かれた街です。実際に外国から移住してきた人が多いのが美人が多い理由としてもとりあげられますが、それ以上に街のイメージが住む人を魅力的なものにしているのでしょう。

立地条件のイメージ
・日本最古の外交使節があり歴史的に見ても開かれた街
・多様な民族の合流地点で混血の人が多い
・温暖な気候の港町

とくに旅行などで博多を訪れると、開かれていて栄えている街と海からの風が異文化を、そこで生活する人すべてにエキゾチズムを感じずにはいられません。

博多美人を魅力アップする産業のイメージ

立地条件以外にも博多美人の魅力を加えている要素があります。それは博多の商業や歓楽街の繁栄からくるイメージです。

産業のイメージ
・気立てよく立ち回り家の商売を切り盛りする博多のごりょんさん
・江戸時代以前から博多には遊郭があり、明治から歓楽街として栄えている芸妓の街
・現在もスナックやバー、高級クラブ、風俗店などが集まる妖艶な街

博多美人に気立てのよさや、生き抜く力の強さ、妖艶な魅力を感じるのはこうした博多の産業のイメージがあることも大きいのでしょう。こうしたイメージからかきたてられた幻像=エキゾチズムこそが博多美人の魅力の本質なのです。

メイク術が発達したこの世の中に、きれいなだけの人はたくさんいます。そこにそれぞれの幻想を重ねることでエキゾチックな魅力が加わり、博多美人の美しさはますます深みが増します。

博多には、そこに住む女性の容姿と気質に加えて、立地条件や産業のイメージにとても魅力的なものがたくさんあり、幻想として重ね合わせやすい条件が整っていることから、博多美人が美人の象徴ととらえられて憧れの対象となっているのです。

まとめ

博多美人を見ているときは容姿や気質のみではなく、その向こうに重なって見える「ストーリー」も含まれています。それは個人的な歴史以外にも、もしかすると「種の歴史」のようなものがあるのかもしれません。もしそうだとすれば博多美人は30年美人どころか「300年美人」と呼べるほどの魅力があるのではないでしょうか。